第30回柔道整復国家試験出題基準について

こんにちは!

今回は国家試験を控える3年生向けに発信しようと思います!

内容は

第30回(2021年度)柔道整復国家試験出題基準について

皆さん出題基準はしっかり把握してますか??

2021年度(2022年3月)に行われる柔道整復国家試験から出題基準が変更されます!

国家試験の合格にはまずは国家試験に対する情報をしっかりチェックしておく必要があります。

具体的な改善点は3つあります!!

2021年度柔道整復師国家試験改善点

  • 追加カリキュラムについてへの対応について
  • 臨床実施問題数について
  • 事後評価委員会の設置

一つずつ説明していこうと思います!

追加カリキュラムについて

スクロールできます
追加カリキュラムについて出題分野
①高齢者の生理学的特徴・変化生理学
病理学
リハビリテーション医学
②競技者の生理学的特徴・変化生理学
③柔道整復術の適応整形外科学
④職業倫理必修問題
⑤社会保障制度必修問題
⑥外傷の保存療法柔道整復理論
⑦物理療法機器等の取扱い柔道整復理論
⑧柔道整復術の適応と臨床判定柔道整復理論
⑨高齢者の外傷予防柔道整復理論
⑩競技者の外傷予防柔道整復理論

平成29年に改訂されたカリキュラム変更に伴って追加されたカリキュラムがついに国家試験に入ってきます💦

これによって追加される項目が10項目あります。これらの追加カリキュラムについても過去問は存在しないのでこの辺に関してもしっかり準備していく必要があると思います。

①高齢者の生理学的特徴について

・教科書は【生理学:P223~234】が該当してきます。

生理学に分類されます!

加齢によって生じる現象や臓器機能の変化、高齢者特有の疾患・障害、歩行機能・平衡機能などの運動器の生理学的変化が出題されると思います!

②競技者の生理学的特徴について

・教科書は【生理学:P235~251】が該当します。

生理学に分類されます!発育発達の特性(運動器・呼吸循環器)、トレーニングの適応、姿勢調節・眼球運動などについて出題されるかもしれないです!

③柔道整復術の適応

・教科書は【整形外科学:???】が該当します。

整形外科学に分類されます!柔道整復術の適応に関して明確な出題ページが確認できませんでした。確認でき次第記事の更新をしたいと思います。

④職業倫理

・教科書は【職業倫理と社会保障制度:P49~64】

必修問題に分類されます!患者への対応(インフォームドコンセント、インフォームドアセント)、守秘義務・個人情報保護など関係法規の分野と被る範囲が出題されます。

⑤社会保障制度

・教科書は【職業倫理と社会保障制度:P1~34】

必修問題に分類されます!社会保障制度の仕組み、医療保険、療養費など、職業倫理と同様に関係法規の分野と被ります。

⑥外傷の保存療法

・教科書は【???】

柔道整復理論【総論】に分類されます!出題基準を確認しても明確にどこから出題されるかわかりませんでした…。わかり次第更新したいと思います!

⑦物理療法機器等の取扱い

・教科書は【柔道整復理論:P113~135】

柔道整復理論【総論】に分類されます!出題内容としては物理療法機器の分類・種類、各物理療法機器の効果・適応・禁忌などとなってきます。

⑧柔道整復術の適応と臨床判定

・教科書【施術の適応と医用画像の理解:P1~81】

柔道整復理論【総論】に分類されます!医用画像の理解として、エックス線・CT・MRI・超音波診断装置などに対するとなっており、画像問題も出題される可能性があります。

⑨高齢者の外傷予防

・教科書【競技者の外傷予防:P125~130】

柔道整復理論【総論】に分類されます!高齢者の外傷に対する知識(転倒リスク・歩容)、高齢者の外傷予防訓練に対する知識が問われます。

⑩競技者の外傷予防

・教科書【競技者の外傷予防:P27~124】

柔道整復理論【総論】に分類されます!競技者の外傷予防(発生要因・予防と対策)、メディカルチェック、コンディショニング方法、種目別外傷予防(柔道・水泳・バスケットボール・サッカーなど)、成長期の外傷予防が問われます。

以上10点が変更点になります。これだけ変更点があると問題数にも大きく影響してきそうですね💦


臨床実施問題数について

臨床実施問題とは、問題解決能力を問われる問題でいわゆる文章問題と言われる問題です。2019年度の国家試験から柔道整復理論で15問、その他科目(リハビリテーション医学・一般臨床医学・外科学など)で5問の計20問でしたが、今回の改訂より柔道整復理論で20問、その他科目で5問と改訂される予定です。

臨床実施問題は1つの病態に対してより多くの情報を知っていることが重要となってきます!

30歳の男性。3ヵ月前からランニングを始めた。左膝の運動痛が出現したため来所した。膝関節の外側に軽度の腫脹がみられた。膝蓋跳動は陰性であった。膝関節屈曲位で大腿骨外顆をやや近位より圧迫しながら膝関節を伸展させると疼痛が出現した。考えられるのはどれか。

1.鵞足炎

2.膝蓋下脂肪体炎

3.大腿四頭筋腱炎

4.腸脛靭帯炎

たとえばこの問題↑答えは4番の腸脛靭帯炎です。

文章の中には多くのヒントが隠されています。【3ヵ月前からのランニング】【膝関節外側の軽度の腫脹】【膝蓋跳動陰性】【大腿骨外側上顆を圧迫しながら膝関節を屈曲から伸展位にすると疼痛が出現する】

特に【 大腿骨外側上顆を圧迫しながら膝関節を屈曲から伸展位にすると疼痛が出現する 】は腸脛靭帯炎特有のテストグラスピングテストですよね!これが陽性であることが腸脛靭帯炎の確定ポイントかと思います。

これらのヒントだけではわからなかった人は要注意です!!臨床実施問題(文章問題)は文章を読んでいる段階で答えが浮かんでこないと厳しいです。そのためにはより多くの問題を解き、知識をため込みましょう!

事後評価委員会の設置

2022年3月の国家試験から第3者的立場から試験問題が適正であったか、評価を行うための事後評価委員会を設置されることになった。

これに関しては、今までなかったんだ💦という感情しかないです…。より適切な問題が作成されるよう評価・議論してほしいですね。

まとめ

以上の3点が2021年度国家試験から改善される点になります。

この記事の最初にも書きましたが、国家試験の攻略にはまずしっかりと情報を得ることが大切です。ここまで読んでいただいた方は必ず教科書にチェックを入れてみてください。

これからは新しく追加になったカリキュラムの解説などを行っていきたいと思います!どんな問題が出題されるか不安になると思いますが、しっかり準備して国家試験に臨みましょう!!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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